App Store でのアップグレードについて

アサイド

昨日、@frnk さんと話してて話題になったことであるが、App Store でアップグレード価格を設定できるようになる気がする。明確な根拠のない推測ではあるものの、そう考えられる事由を述べる。

iWork のメジャーアップデートがリリースされていないことがずっと気に掛かっている。iLife の Lion 対応マイナーアップデートが Lion リリースの少し前だったのに比べ、iWork は Lion がリリースしてからマイナーアップデートされた。そうする理由も思い当たらないし、ぎりぎりの判断でその様にしたのではないかと思われる。Lion 対応は NSDocument ベースであるはずの iWork では難しいことではないだろうから、iWork のメジャーアップデートを何らかの事情で先延ばしにしようと決定されたのではないだろうか。

iWork の次期バージョンでは、もちろん Pages の縦書き対応などもあるだろうが、iOS 版との連携強化として iCloud への対応が予想される。すなわち次期バージョンは Snow Leopard 非対応で、Lion 以降の OS を要件とする蓋然性が高い。そしてリリースのタイミングは iCloud が公開されるときであろう。

ここで気になってくるのは、当然 Mac App Store からリリースされるであろう iWork は、過去のバージョンを買った人に対しても通常価格で提供されるのか、それともアップグレード価格を用意するのか、ということである。これは Mac を買うとプリインストールされている iLife とは事情が異なる。そこで、アップグレード価格になるのではないかという予想につながる。

同様に Mac App Store でリリースされている Final Cut Pro X について、Apple は以下のような FAQ を掲載している。

次回のメジャーリリースでは、高度なマルチカム編集のサポートを提供します。
Finale Cut Pro X — よくある質問にお答えします。

これは Mac App Store でリリースされた Apple 製ソフトウェアに、メジャーアップデートが存在することが示唆されている。Final Cut Pro X のような価格帯のソフトウェアで、アップグレード価格が存在しないということは考えにくい。

iCloud が発表され、Mac App Store や iOS の App Store で、購入済みのものが分かるようになった。これは単に App Store のシステムがそれに対応しただけのことであるはずだが、iCloud の一部として発表された。

これらの事柄を総合的に見て、App Store でアップグレード価格を設定できるような未来が見えてくるのではないだろうか。それもおそらく、この秋に iCloud が公開される頃。

4 Minutes iPhone App Development

一ヶ月と少し前に AUGM Sapporo で、FileMaker ProFileMaker Go のスクリプト機能なら素早く iPhone で動くアプリ的なものを作れます……というようなデモをなさった方(FileMaker Pro のユーザーグループの方)がいらっしゃって、そのときに、「iPhone アプリを開発されている方で、これ(デモで行った Hello World)より早くできるという方がいらっしゃったら是非お知らせください」というようなことも仰っていたので、やってみた。4分弱でシミュレータで動かせる。実機への転送はプロビジョニングファイルさえ用意しておけばプラス数分だと思う。

あ、まだまだ甘いのは初心者なので許してください ><

画面の記録から編集、YouTube への公開まで、今日新しいバージョンがリリースされた ScreenFlow 3 を使用しています。

ああ、それで別に Objective-C/Cocoa touch の方が早くて良いとかそういうこと言いたいんじゃないです。既存のデータベースと連携するなら FileMaker 製品はとても良い選択肢なんだと思う(持ってないけど)。ただネイティブ環境でも Hello World くらい一瞬で書けるし、やろうと思えばいくらでも複雑なことができる。だからまあ、やりたいことに合わせて適切な道具を選び、しっかり勉強していきましょう。

Google+ 所感

アサイド

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Google+ が始まって1週間ほど経ちました。@ntwojp さんのおかげで早くに招待していただけて、いろいろ試せています。

Google+ というサービスをユーザー視点から見ると、結構使いやすいネットワーキングサービスです。Facebook のあの仰々しさがない、mixi ほど退屈じゃない、Twitter よりはいろいろできる、ある意味特徴のない、ネットワーキングサービス。機能的にはシンプルな Facebook というところで、でも結構これくらいが良いのかも、って思わせてくれる。

じゃあ Web の世界から Google+ を解釈すると、冒頭。

ここ数年、「ソーシャルネットワーキングは Web 検索を殺すのか」という命題がこの界隈には立ちはだかっています。Google の検索ボックスに適切なキーワードを入力することができない人が大勢いるという現実があって、それはインスタント検索とかそういう技術的なアプローチからの改善もあるんだけど、でも結局、人に聞いた方が早いことも多い。Facebook とか Twitter でなんか書けば、なんか返ってきたりする。

Google にとって、その検索アルゴリズムの敗北は到底認められるものじゃありませんから、アルゴリズムの改善が至上命題となります。そう、検索アルゴリズムにソーシャルネットワークを組み入れる、これが Google +1 ボタン です。これから我々は、検索結果に知り合いからのオススメが反映されているのを頻繁に見るようになるし、自分自身も +1 ボタンで Web ページをオススメするようになる。

これは素晴らしいのだけど、じゃあその知り合いを示す「ソーシャルグラフ」をどうするか、+1 ボタンを押すモチベーションをどうするか、みたいな問題が残りますから、Google 謹製ソーシャルネットワークが導入されました。Google+。

すなわち Google+ は Google による Google プラットホームです。Google のあらゆるサービスがここに集約され、回帰していきます。

Google+ が理解できたところで、Google+ ユーザーの皆さんはぼくの Google+ プロフィールからサークルに追加するなどすると良いと思うし、まだ Google+ を利用できない皆さんは Google アカウントを準備して、早く招待されるように祈りながらそのアカウントをぼくに教えておくなどすれば良いと思います。招待機能が早めに復活してユーザーが増えないとネットワーキングサービスはつまらないし、がんばろう Google!!!!!

Apple のリリーススケジュールを予想する

アサイド

Lion

Mac OS X Lion1 は、現時点で Developer Preview 3 までが開発者向けに公開2されており、2月末3からおよそ1ヶ月毎に数字が増えている。6月はじめの WWDC4 では間違いなくリリース日が発表されるであろう。そこで開発者向けに GM Seed を公開して、間を置いて6月末頃に正式リリースか、またはお得意の “Available Today” か。Mac App Store での公開5なら、物理メディアを製産する期間は考えなくて良いからそれも考えられる。反対に物理メディアを製産するなら、完成から1ヶ月程度は間が開いてもおかしくはない。

iOS 5

iOS は開発者向けに Beta バージョンが公開されてから、およそ2ヶ月から3ヶ月後に正式リリースが慣例6であった。従って WWDC で発表及び Beta リリースが行われ、8月から9月に正式リリースと見るのが妥当。しかし Apple のリソースが Lion に大きく割かれているであろうことを鑑みると、もう少し遅れることもまた十分想定される。

iPhone 5

iOS 5 とほぼ同時期なのはまず間違いない。やはり8月から9月か。当然 A57 やカメラのアップグレードはあるだろう。名前については、iPhone 4 や 大きな変更点がなかった iPad 2 など、ハードウェア的なメジャーアップデート毎に数字を増やす方向性に変わっていることから、iPhone 4S などではなく iPhone 5 となる蓋然性が高い。

iPad 3

来年の春くらい。Retina Display8 に対応して今年中という憶測もあるが、Apple ならそういうことはせず、順当なリリースサイクルを守るだろう。

まとめ

  1. Lion: WWDC 開催中か、または6月末。
  2. iOS 5: WWDC で発表、Beta リリース。8月から9月正式リリース。
  3. iPhone 5: 8月から9月頃。
  4. iPad 3: 来年春。

  1. 2010年10月20日、Apple は Special Event “Back to the Mac” にて、次世代 Mac OS X である “Lion” が発表、デモンストレーションがあり、2011年夏にリリースされると予告。 
  2. 2011年5月13日、Developer Preview 3 が公開された。 
  3. 2011年2月24日、最初の Developer Preview が公開された。 
  4. Apple が毎年開催する開発者向けイベント “World Wide Developers Conference” で、2011年は “Join us for a preview of the future of iOS and Mac OS X.” という予告がある。5月31日付けのプレスリリースでは、WWDC 初日の現地時間6月6日午前10時に Apple CEO Steve Jobs 及び幹部らによる基調講演で、Lion や iOS 5 及び iCloud についての発表が予定されている。 
  5. Mac OS X 10.6.8 のデベロッパービルドから、Mac App Store から Lion を入手できると解釈できる内容のリリースノートが見つかっている。 
  6. 2008年3月6日、iPhone OS 2.0 の Beta 版が公開、同年7月11日、正式リリース。また翌年、2009年3月17日に iPhone OS 3.0 の Beta 版が公開され、同年6月17日に正式リリースされている。2010年4月8日には iOS 4 の Beta 版が公開 され、同年6月21日に正式リリースされた。 
  7. Apple A5 はひとつのチップに CPU、GPU、メモリなどをパッケージした SoC (System on a Chip) で、A4 の後継であるこのチップでは CPU 部分がデュアルコア化されるなどの改良が為されている。 
  8. Retina Display は iPhone 4、iPod touch などに搭載されている高精細ディスプレイ。326 ppi という解像度は、人間の目では一つ一つのピクセルを認識できないと謳われている。 

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弊サイト “cockscomb.info” をライフストリーミングツール “Sweetcron” を使って作ったのがおよそ二年前。ウェブ上の活動を一箇所に集約できるのはなかなか素敵だった。ところが Sweetcron は開発が止まり、オープンソースなのだから自分でいじればよいのだけれどそこまで時間も執着もなく、放置した。 続きを読む