壁が薄い部屋

彼女の住むアパートに遊びに来ていて、ちょっと彼女が出掛けている間にうたた寝をしていた。

気がつくと、どこからか音楽が聴こえる。部屋の中を確かめるが音源が見つからない。少しして、隣室から聞こえていると分かる。

壁が薄いから仕方ないと我慢するが、一向に止む気配がない。壁に目を凝らすと、隣室に住む青年の影が見える。部屋の様子まで見えてくるように感じる。

ふと青年と目が合い、ああ、こんにちは、なんて話しかけてくる。それまで壁と思っていたのは、白いレースの布切れだった。居心地の悪さを感じながらも、青年と世間話を始める。

という夢だった。

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